森山真弓法務大臣の発言です。熱心な推進派で、就任当時は夫婦別姓実現の期待が高まったそうです。しかし、意義をよく理解しており、熱心な森山氏ですら実現できなかったということも夫婦別姓の法制化がいかに困難かということを物語っています。このページには法務省が例外的夫婦別姓法案を国会提出断念した後から最後までの国会における答弁を抜き出します。
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「なお、最後に御指摘がございました選択的夫婦別姓制度のことにつきましては、衆議院におきまして、つい先週でございましたか、各党の御意見の開陳の機会がございまして、それを私もテレビを通じて拝見しておりました。各党各派におきまして議論を更にお進めいただきまして、なるべく早く良い結論が得られますように、私も心から願っているところでございます。御協力くださいますように今後ともよろしくお願いいたします」(2003年7月24日 参議員法務委員会)
第156回国会、参議院法務委員会で民主党の千葉景子氏の質問「そして、一点だけ。これは、きっと大臣もちょっぴり残念だなと感じておられるのではないでしょうか。長年の懸案でもございます、多くの女性も待ち望んでおります民法、選択的夫婦別姓、これを含んだ民法の改正作業、大臣も多分、大臣になられたときには、よし、これで実現できるぞと内心思われておられたのではないかというふうに推測をさせていただきます。残念ながら、今に至るまで実現というところには至りませんでした。大臣として内心じくじたる思いがおありかもしれません。この展望なども含めながら、是非、大臣に御所見をお伺いをいたしまして私の、担保物権ばかりにはなりませんでしたけれども、質問とさせていただきたいと思います。どうぞ大臣、十分にお述べいただきたいと思います。」に対する回答です。
結局2003年は夫婦別姓についてはあまり進展のないまま終わりました。自民党法務部会では相変わらず反対が噴出し、国会では衆議院法務委員会で参考人招致が行われただけでした(これだけでも奇跡的とも)。このやりとりは最後に積極的賛成派の千葉氏から森山氏へねぎらいの言葉ではないかとも感じ取れます。
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「民法の選択的夫婦別姓についてでございますけれども、これについては、当初はできれば政府提案でやりたいというふうに考えておりまして、法務省の中でも非常に努力をしてもらったんでございますが、なかなかそこまで事態が進みませんで、大変残念ながら政府提案の目標は今のところ下げて、取り下げておりまして、これは考えてみれば、家族全体に対する重要なテーマでございますので、各党各派の御意見を調整していただいて、議員の先生方の指導力によって進めていただければ何よりだというふうに考えまして、そちらの御努力に期待しているというのが今の実情でございます。
私も、法務大臣としてはもちろんですが、一議員としても、できるだけそういう方向でなるべく近い将来に実現できるようにしたいものだと願っているわけでございます。」(2003年7月24日 参議員法務委員会)
第156回国会、参議院法務委員会で社民党の福島瑞穂氏の質問「最後に、先ほど千葉委員も民法改正についてお聞きをしました。私も民法改正について非常に望む者の一人なんですが、先ほど、是非、超党派で、議員立法でということをおっしゃいましたけれども、是非これは法務省も責任持ってやっていただきたいと思っておりますし、その点についてちょっと御言及をお願いします。」に対する回答です。これが法務大臣としての最後の国会答弁となりました。
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「また、選択的夫婦別姓についてお話がございました。この問題は、婚姻制度や家族の在り方と関連する重要な問題であります。社会や国民意識が著しい変化をし始めているということも先生御指摘のとおりでございますが、各党各会派におきまして議論を進めていただき、なるべく早く結論を得る必要があると考えております。」(2002年10月22日参議院本会議)
第155回国会、参議院本会議で民主党の千葉景子氏の代表質問「このような社会の変化の中、選択的夫婦別姓の導入が叫ばれて久しくなります。多くは申しませんが、機は熟しており、導入に向けた総理の決断あればという状況です。改革を唱える総理であるならば、このようなときこそ本領を発揮すべきではないでしょうか。そうでなければ総理御自身が抵抗勢力と評されることになります。総理の決断の一声をお聞かせください。森山法務大臣も多分期待されておられるはずです。」についての回答です。
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