2色のガーベラ 夫婦別姓資料館

あまり夫婦別姓とは関係ありませんが、戸籍の電子化について少しまとめます。

戸籍はもともと明治に始まり、紙にて管理されてきました。コンピュータ化された現代から考えると、実務担当者が筆でいちいち記録するなど面倒そうに思えてしまいます。戸籍にある苗字の字体には多様なバリエーションがありますが、手書きによる影響もあるのでは。

近年になり、戸籍も電子化されるようになってきました。従来の紙による戸籍を紙戸籍といいます。東京23区でも戸籍の電子化はまだ半分程度だそうで、まだまだ紙戸籍と電子化戸籍が混在しているようです。

電子化戸籍では紙戸籍に比べ、項目にタイトルをつけるなど見た目が改良されています。また現代語風の表現が増えています。対照的な違いをまとめてみます。

紙戸籍 電子化戸籍

横書
戸籍謄本 (戸籍の)全部事項証明
戸籍抄本 (戸籍の)個人事項証明
身分欄は漢文のように区切れなく記載 身分事項は「出生」と「婚姻」と分け、項目ごとに記載
除籍された項目には朱で交差 除籍された項目にはアンダーラインで目印、ほか理由等が記載


特に身分欄の表記改善が著しく、紙戸籍にある一項目で比べてみると歴然です。平塚市の例を参考に抜き出します。

紙戸籍
昭和四拾八年七月七日平塚市で出生同月拾五日父届出入籍(印)

電子化戸籍
【出生日】昭和48年7月7日
【出生地】神奈川県平塚市
【届出日】昭和48年7月15日
【届出人】父

戸籍をデータベースにたとえると、紙戸籍はトランザクションのリクエストとなるデータがそのまま履歴で追記されているような形なのに対し、電子化された戸籍はデータを更新した結果が分かりやすく整理されています。

参考:
戸籍の実物例(神奈川県平塚市HPより)

余談ですが「夫婦別姓になったら離婚しても戸籍に×がつかない」と2004年自民党法務部会で主張された議員もいたそうです。それで何が問題なのか不明ですが、戸籍が電子化されたら除籍を示す×は確実に無くなります。確かに戸籍の×印はドラマチックで情緒的です。戸籍の×が愛おしいのであれば、戸籍の電子化に反対するべきですね。ただし忘れてはならないのは夫婦別姓が法制化されようとも、婚姻の履歴は然るべき形で残るということです。それが法制化というものではないでしょうか。

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